近年は新規就農を目指す方が増えており、二十代の若い方から四十代以降のベテラン夫婦まで多くの方がチャレンジしています。新規就農には沢山の魅力があるため、時間をかけて少しずつ準備を進めていきたいとお考えの方も少なくないでしょう。実家が農家の方ならある程度のノウハウはマスターしていますが、初めて農業にチャレンジする方は何から始めて良いのかも分からないというのが現状でしょう。もちろん成功すれば夢に描いていた通りの生活を実現させることができますが、万一失敗すればせっかく貯めた貯蓄を失って一から生活を立て直さなければならない場合もあるので、十分気を付けなければなりません。新たに農業を始めようと思ったら事前の情報収集が重要になってきますから、しっかりと注意点を押さえておきましょう。

農業を始めることの魅力について

新規で農業を始めたいと思うきっかけは人それぞれ違いますが、農業の魅力はほとんどの方が共有しているはずです。何と言っても農産物を自分の手で育てることへのやりがいが大きなきっかけとなっているでしょう。野菜や果物などの農産物は生きて行くうえで欠かせない大切な食材ですが、日本は自給率が極端に低いため将来が危ぶまれています。自分で農業を営むことが人々の食生活を支えることにもつながりますし、新鮮で安全な野菜や果物を消費者に届けることができます。都会で生活している方の中には、のんびりできる田舎暮らしに憧れる方も少なくありません。農業なら満員電車で通勤しなくても自分のペースでやりがいのある仕事ができますから、農業に憧れるきっかけの一つになるでしょう。農業が安定してくれば大きな収入が得られる可能性もあります。

注意点を押さえておけば農業での成功も夢ではない

新規で農業を始めた方が全て成功しているというわけではありません。メリットだけでなくデメリットもあることを頭に留めておき失敗を防ぎましょう。新規就農の注意点として挙げられるのは、場所の選び方や資金計画の立て方、将来に向けて覚悟を持つことです。新たに農業を始めようと思ったら、土地や住宅を用意しなければなりませんが、どの場所に住んで何を育てるかというビジョンを明確に持つことが大切です。自分だけでなく配偶者や子供の了解を得なければ始めることはできませんが、子供は学校にも通うことになるため学習環境も重視する必要があります。新規で農業を始める方はある程度サポートが受けられます。しかし将来的には自分で収益をあげなければならないため、長期的な資金計画をしっかり立てましょう。